kodebuyaの日記

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今読んでいる本『ファシズム』(山口定)

ファシズム (岩波現代文庫)

ファシズム (岩波現代文庫)

  1. ファシズムとは何か

ファシズムは、その思想の「内容」*1としても、一般に次の三つのものを共通にしているといえる。その第一は前記(1)に対応するものであって、「民族共同体の解体を図る者」に対する暴力の肯定、「指導者」原理による国家と社会の再編成、「民族性」の強調と「民族共同体」の再建、強大な「権力国家」と、「民族の活力を引き出し、民族の生存の維持とそのさらなる発展を図る」ための戦争の肯定と賛美である。そして第二には、−前記(2)に対応して−一方で「反」*2社会主義(「反」*3マルクス主義)、「反」*4自由主義(「反」*5議会主義)、「反」*6国際主義であると同時に、他方では多くの場合、単なる保守主義、伝統主義にも、そして金権主義的な「資本主義」にも反対するという「既成思想の全面否定」(「ネガティヴィズム」)が、ファシズム思想の共通の内容となっている。そして、最後に前記(3)に対応して、1.信条、感性、直感、行動、暴力の理性に対する優位を説く「生の哲学」と、2.差別を合理化し「強者の権利」を説く「社会ダーウィン主義」という二つの要素を混合したファシスト特有の人生哲学と社会哲学が、合理主義と啓蒙主義、要するに「フランス革命の精神」と対置される。(同書28−29頁 強調は引用者)

この記述は当然第一次大戦後のイタリア、ドイツファシズムを念頭に置いた指摘であるが、この指摘は現代日本でも十分通用するだろうことは、東京都知事・大阪市長・名古屋市長を例示するまでもなく当てはまると思う。
メモなので、機会があればまた残しておきたい。

*1:原文は強調、

*2:原文は強調、

*3:原文は強調、

*4:原文は強調、

*5:原文は強調、

*6:原文は強調、