kodebuyaの日記

労働問題が最近多くなった食レポブログです。

踏まれてもついていきます...飯田哲也

橋下徹大阪市長の得意技が炸裂した。
大飯再稼働を正式に「容認」したのだ。
「国民的人気」のある橋下が原発再稼働を容認したことで、野田佳彦首相が血道をあげていた原発再稼働が実現することとなる。

橋下はこんな言い訳を言い始めた。
朝日新聞デジタル:大飯原発再稼働バトル「負けた」 橋下市長 - 政治

大飯原発再稼働バトル「負けた」 橋下市長
2012年6月1日15時0分

関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、橋下徹大阪市長は1日午前、反対を唱えながら野田政権の稼働方針を覆せなかったことについて「正直、負けたと言われても仕方がない」「反対し続けなかったことは反省している」と語った。橋下氏は前日にも、再稼働を「事実上容認する」と語り、市民らから「変心」を批判されていた。

橋下氏はこの日、「大飯の問題は一区切り付けた」「原発問題と並行して、電力の1社独占体制を変えるという次のステージに向けてがんばっていく」などと強調した。

 橋下氏ら関西広域連合の首長らは5月30日、大飯の再稼働が間近に迫っていると判断し、政権に対し「暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして判断をされるよう強く求める」などとする声明を公表。再稼働に慎重だった橋下氏ら首長たちは、声明を機に一転して容認する発言をしていた。

橋下がお好きな「民間が」事故を起こしてしまい、その安全性に疑問が持たれている最中に、「暫定的な安全基準だけど動かしちゃうもんね♪」なんて言おうものなら世間から大バッシングされると思う。ダブスタここに極まれりだ。

橋下のダブスタ上等の態度は今に始まったことではないし、最後の最後にはこちらの記事のように
大飯再稼働:橋下市長、一転「事実上容認」 前日発言翻し- 毎日jp(毎日新聞)

「机上の論だけではいかないのが現実の政治だ。最後は有権者に判断してもらったらいい
毎日新聞 2012年05月31日 12時00分

と俺を選んだお前らが悪いと居直ってしまえばいいのだから気楽なものだ。

しかしこの人物のブレーンとして活動している飯田哲也はそうはいかない。
飯田はこの一連の橋下の動きを一連のtwitterでこのように呟いた。
橋下徹の「ブレーン(!)」飯田哲也の「私見・開陳」と言う名の擁護・弁明と開き直りツイート - 薔薇、または陽だまりの猫

【事実上の容認真相5】橋下市長や嘉田知事らが「事実上の容認」をせざるを得なくなった背景①(明らかに経産官僚が用意したと思われる原発礼賛論まで記された共同声明案が29夜に井戸兵庫県知事からメンバー首長に配布されたこと

【事実上の容認真相6】背景②関西電力(とおそらく経産省)は関西立地の大手企業に対して「計画停電脅し」を行い、大手企業から各首長を責め立てたこと。しかも計画停電を個別には回避する特例があることを伏せて「脅した」ことで、政治的に首長が持たなくなってきたこと

【事実上の容認真相7】背景③会議の途中で斉藤官房副長官から「もう決める時期」という最後通牒と当日夜に4大臣会合がセットという「再稼働強行」との観測。こうした「背景」で押された結果、「反対を貫いて手ぶら」か「抵抗ラインを下げて取るものを取る」かの判断を迫られた

なるほどブレーンとしての無能をごまかすために陰謀論に逃げるわけだな。
国からの圧力をきちんとした理論立てて市長に説明するのがブレーンの仕事じゃないの?
だいたい、「思われる」とか「おそらく」という程度の根拠で自分たちの本丸を明け渡してはいけないのではないの?

【事実上の容認真相8】この先は、まさに橋下市長や嘉田知事らの「政治判断」。「反対を貫いて手ぶら」とは、政権がなりふり構わず再稼働を強行する中で、反対を貫くとその後の交渉力を失う恐れとの政治判断

【事実上の容認真相9】一方、「抵抗ラインを下げて取るものを取る」とはこちら(関西広域連合)が少し譲ることで、再稼働の「7~9月の時限」「大飯3・4号のみに限定」や「安全基準が暫定的であることを国に認めさせる」といったことでクギを指すとの判断

苦しいっすセンセ(笑)
大体、短期間だけ稼働させ、すぐ停止させるのは原発にとっても負担が大きいのではないの?
そして「少し譲る」と言うけれど、昨年の冬もそうだったけれども、夏より冬の方が電力が必要と関西電力が言い始めたらまた短期間だけ稼働させざるを得なくなるんじゃないの?
飯田哲也って本当に原発問題の専門家なのか?

【事実上の容認真相10】結果として橋下市長や嘉田知事らは「後者の政治判断」をした。橋下市長は「ぶれた」のではなく、正直に「限定的とはいえ容認した事実」を伝えるとともに、「安全基準が暫定的であること前提とした時限・限定」は譲らず「次の闘い」が始まったことを宣言したもの

【事実上の容認真相11】なお現時点では、この「時限・限定」に西川福井県知事が難色を示していることが再稼働難航の要因となっているとのことで、まだ一山二山ありそう。さらにその先には原子力規制庁や新しい安全基準のあり方を巡る議論に移ってゆくので注目下さい

【事実上の容認真相12】今回の再稼働政局は脱原発という大きな目標の「緒戦」。敗戦というより痛み分け、むしろ得たものが大きい。政権のデタラメぶりが浮き彫り、電力不足のウソと対策も周知、デマンドレスポンスや広域連携など新しい電力市場のツールも導入

まるで大本営発表みたいだ。撤退を転進と強弁することに何の意味があるというのか。

今日のこの事態は、飯田哲也がなんと言おうと橋下の脱原発から原発推進への一連の流れでしかない。

橋下市長、大飯再稼働「容認」の背景(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

(前略)
「新規原発ないし原発の延長計画、これを府県民の総力で止めにかかる」(去年4月)
 「誰も安全だなんて言ってない。このまま進めていくことは国家の重大危機だと認識」(4月)

 ところが、5月に入ると橋下市長の発言に変化が見られるようになりました。

 「もし再稼働ということがあるなら、動かし方。それは臨時なのかどうか、1か月か2か月か3か月か、そういう動かし方もあるのではないかと」(19日)

 そして、31日・・・

 「事実上の容認ですよ。この夏どうしても乗り切る必要があれば、暫定的な基準で暫定的な安全判断かもわからないが、もうそれは容認と」
(後略)

橋下は政府の再稼働への手続き不備を問題にして、このままでは原発反対だといっていたに過ぎなかったということだ。
その証拠にこんなことまで言い出した始末だ。

橋下市長:「民主党政権倒す」発言を撤回 対決姿勢も修正- 毎日jp(毎日新聞)

橋下市長:「民主党政権倒す」発言を撤回 対決姿勢も修正

毎日新聞 2012年06月01日 22時40分(最終更新 06月02日 02時09分)

 「大阪維新の会」代表の橋下徹・大阪市長は1日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働を巡り、「民主党政権を倒す」としてきた自らの発言を撤回すると述べた。次期衆院選で民主と対決するとしてきた維新の方針も見直す方針を明言した。

 市役所で記者団に述べた。橋下市長は、政府が大飯原発の再稼働を妥当と判断した4月13日、「政治家が安全なんて確認できるわけはない。次の選挙で民主党政権に代わってもらう」と発言。維新の会としても翌日、次期衆院選で民主と全面対決する方針を決定したが、わずか1カ月半で方針転換することになった。

 橋下市長はこの日、原発再稼働を「事実上容認する」と判断する決め手になったのは、細野豪志原発事故担当相の発言だったと説明。5月30日の関西広域連合で、細野氏が「(再稼働について)暫定的な安全判断だ」と橋下市長の主張を一部受け入れたことが、政権への対決姿勢を軟化させた最大の理由だったと明かした。

民意を具現化した自分の主張が一部通ったから手続きに問題はなくなったということらしい(笑)
飯田は本当にこれでも橋下のやり方は正しいと強弁し続けるのだろうか。