kodebuyaの日記

労働問題が最近多くなった食レポブログです。

鍋パーティの新着記事「生活保護バッシング その1」

鍋パーティから新着記事Nabe Party 〜 再分配を重視する市民の会 生活保護バッシング その1が公開された。その1ということなので近々その2も公開される予定。
纏めて、感想というか記事を書きたいと思う。
とはいえ一つだけ。

先日、大阪の心斎橋で大変痛ましい事件が起きた。
容疑者は「自殺しようとしたが死にきれず、死刑になりたかった」と言っているようだ。
これを聞くと、秋葉原の事件を彷彿とさせる。

秋葉原の被告人は、派遣社員として不安定な生活をしていたという。
同人はそれが理由ではないと法廷で述べたようだが、果たしてなんの関連性もないのだろうか?
彼に安定した生活があれば、ここまでのことを犯すことはなかったのではないかと思う。

先日の事件もそうだ。
マスコミは前日友人宅に泊まって、大阪観光や飲酒を楽しんだといい、自殺願望などなかったと言わんばかりの報道を繰り返しているが、もし自分が明日死ぬことを決意していたら、観光もするだろうし酒だって飲むと思う。
むしろ問題は容疑者をそこまで追い詰めたのは何なのかと言うことではないのか?
容疑者がもしきちんと生活保護を受けることで、生活の基盤を作ることが出来ていればどうだったのだろう。容疑者が大阪に出てきたのは職を探すために友人を頼ってきたということのようだ。実際は見つからなかったようだが。
これだけを見れば容疑者は生活を立て直そうとしていたのではないのか。

日本で所謂凶悪犯罪が多発したのは戦後すぐであるという。
そして現在では凶悪犯罪は減少の一途をたどっている。
減少しているので希に起こる凶悪犯罪が目立っているということだ。
戦後と現在の大きな違いは何か?
刑の厳罰化なんてことじゃない。曲がりなりにも貧困対策が整備されたことで、当時と比べ貧困層の割合が低くなっていることが犯罪を抑止させているのだ。

そう考えると貧困対策は対象者を助けるものだけではない。
このような防ぎようもない事件から我々の身を守るためのものでもあるのだ。