kodebuyaの日記

労働問題が最近多くなった食レポブログです。

国民の負託を得なければ

小沢裁判を批判する人には二パターンあって、
一つは「こんな微罪を問題にするのがおかしい」というもので、
もう一つは「国民の負託を受けている国会議員を、負託を受けていない検察が起訴することや裁判官が判決を下すことはおかしい。官僚の暴走だ!!」
というものだけれども、最初の点も問題があって政治資金規正法の立法趣旨を無視するものだと言えるけれども、むしろ問題があるのは後者の方だろう。
勝谷誠彦様の華麗なる脳みそ:カタをつけろよ 勝谷VS辛坊 - livedoor Blog(ブログ)はこれを

私なんか「国民から何も負託されていない検察・法務官僚が議会制民主政治を踏みにじり」ってところに1番引っかかりを持ったんですがね。
これってどういう意味なんでしょうか? 役人が国民から選挙で選ばれていないことがおかしいと言いたいわけ? それとも国民から選ばれた国会議員が1番偉いんだから、そうじゃない奴がオレ様をどうこうするなと?
バカじゃないの。みんな職務を全うしているだけだろうが。選挙で選ばれてるかそうでないかは関係ねーよ。

と無批判に小沢擁護を繰り返す勝谷誠彦を痛烈に批判している。

国会議員はもちろんその政治活動については自由が保障されるべきだと思う。
あくまでも「国民の負託」はその意味において使われるべきであって、「国民の負託」がその国会議員が何をやってもいいという免罪符にはならないだろうし、そんなことが認められるはずがない。

「国民から何も負託されていない検察・法務官僚が議会制民主政治を踏みにじり」と言うが、検察については検察審査会が存在し、裁判官については弾劾法や最高裁判事については総選挙の度ごとにある国民審査が存在する。
実際に機能しているのかという議論はあるにしても、彼らも国民から監視されているわけで*1「検察・法務官僚の暴走」の一言で何でも片付けようとするのは問題があるといわざるを得ない。
小沢信者らがよくいう「主権者国民」はそれらの制度を活発にしなければならないと思うのだがそんな発言は彼らからは聞こえてこない。

*1:実際に小沢一郎は国民からランダムに選ばれた検察審査会によって強制起訴されたことを想起されたい。検察は起訴しないことですら国民から監視されているということなのだ