kodebuyaの日記

労働問題が最近多くなった食レポブログです。

出自を暴いても後ろ弾にしかならん

橋下徹大阪府知事を批判する記事が大手雑誌に掲載されているとのことだ。所謂「ハシズム」批判であったり、同氏がことあることに喧伝する大阪府の財政を好転させたという話のまやかし*1を指摘するものであれば、アンチ橋下の立場としては何も言わない。

しかし実際のところはこんな話だ。
橋下府知事に突然の「逆風」 新潮、文春で「暴露」系記事が相次ぐ : J-CASTニュースはこう言う。

月刊誌の「新潮45」11月号(10月18日発売)は、「『最も危険な政治家』橋下徹研究」と題して4人の筆者による4本計30ページの特集記事を載せた。

記事のテーマはそれぞれ、橋下知事の心理分析や出自、政策(大阪都構想)批判など。いずれも橋下知事に対し、厳しい視線が感じられる内容となっている。

筆者のひとりは、「日本の路地を旅する」(文芸春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したノンフィクション作家の上原善広氏。この本について文芸春秋はサイトで「路地(被差別部落)をその出身者である著者が訪ね歩く」と紹介しているが、今回も上原氏は橋下知事にかかわる場所や人を丹念に訪ね歩き、これまであまり知られていなかった側面について報告している。

週刊新潮の記事は、先に発売された「新潮45」を踏まえた内容で、週刊文春の記事も、橋下知事について、「変節と裏切り」が「人間性を探る上で欠かせないキーワードだ」と指摘。両誌とも期せずして橋下氏に対し厳しいスタンスの内容となっている。
選挙を直前に控えた時期のこうした記事に対し、橋下知事側ではどう捉えているのだろうか。10月27日夕の段階では、「(記事に関する対応は)議論していない」(大阪維新の会事務局)、「(知事)本人から特に対応の指示はきていない」(橋下知事の後援会事務所)とのことだった。

春の統一地方選で、橋下知事が代表を務める大阪維新の会が、大阪市議選とならんで力を注いだ市議選の舞台だった堺市の市議に記事のダブル選への影響を聞いてみた。

自民党の野村友昭市議は、「記事は読みましたが、橋下知事の人気は、(記事にあるような視点とは)別のところにある」として、「影響は少ない」とみている。逆風にはならないとの見立てだ。

維新の会の池田克史市議は、「影響はないと思う」と話した。政策を主体に訴えており、有権者に政策を判断してもらうものだからだという。ただ、選挙直前の時期にこうした政策に関係しない部分に力点を置いた記事が続くことに対しては、「メディアの姿勢に疑問を感じる」としている。

確かに政治家の資質を評価する際に政治家の人間性が重要な要素であることは否定しない。
しかしその出自を殊更あげつらうことが本当に政治家の資質を判断することに必要なのか?
橋下自身はTwitter

大阪維新の会の教育基本条例に関しても、子供たちのためにならないなどなど。全部虚しいね。公人の子供であれば、超プライバシーにあたる事項も全て公開か。子供は自分でも知らなかった今回の週刊誌報道にかかる事実をこれから背負わされる。週刊誌はそのことに関してどう考えてるのかね。

とつぶやく始末だ。

前段部分は自分に反する意見を「全部虚しいね」と一刀両断にする始末で相変わらず人の意見を聞く耳を持たない状態だが、後段は橋下の言い分にも理があると言わざるをおえない。

こんなことを一生懸命書いたとしても「橋下さんは雑音にいじめられて可哀相」と評価されるだろうし、一連の記事がどんな意図で書かれたかにかかわらず、アンチ橋下陣営に対する後ろ弾にしかならないだろう。
かくして橋下の野望は一歩一歩現実に近づいていくのであった。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20111027/1319674016 ではないが、

右翼週刊誌2誌も「一部の小沢信者」もやってはならないことをやった。

点は強く批判されるべきと私も考える。

*1:1 この点については[http://nabeteru.seesaa.net/article/142895802.html:title]参照のこと