橋下と石原が違うって?
最近見に行くことも少なくなっていた有名ブログ「日本がアブナイ!」だが、
とある方々より最近変な方向になっているという話を聞いていて、昨日「こんな記事があるよ」と教えて頂いた。
維新の西村が問題発言で離党&石原も橋下批判。安倍も共有の超保守思想全開 : 日本がアブナイ!
記事自体は、橋下率いる維新の怪の面々の橋下の慰安婦問題についての妄言と、それに火に油を注ぐ連中についての記事なのだけれども、どうしても引っかかる点があった。
同記事は言う。
<橋下氏の慰安婦&風像発言は問題も大きいのだけど。基本的に、安倍、石原、平沼、西村氏らのようなコアな超保守思想は有していないので、彼らとは考え方が異なる部分も多いのよね。(・・)>
本当にそうか?
確かに朝日新聞デジタル:石原氏「あの戦争、侵略じゃない」 橋下氏の見解とズレ - 政治
によれば
日本維新の会の石原慎太郎共同代表は17日、先の大戦の旧日本軍の行為について「侵略じゃない。あの戦争が侵略だと規定することは自虐でしかない。歴史に関しての無知」と語り、侵略とした橋下徹共同代表の見解を否定した。朝日新聞の取材に答えた。
ということで、橋下と石原の見解に相違があるように見えるのだけれども、橋下の言わんとしていることを曲解しているように私には思える。
橋下は先の大戦をどう見ているのか。
問題となった5月13日の改憲ではこのように言っている。*1
橋下徹大阪市長「米軍の風俗業活用を」はいかなる文脈で発言されたのか(2013年5月13日) | SYNODOS -シノドス-
第二次世界大戦後、事後的に、国連で安保理が、侵略かどうかを最後に判定するという枠組みが決まりましたけれども。侵略とはなにかという定義がないことは確かなのですが、日本は敗戦国ですから。戦争をやって負けたんですね。そのときに戦勝国サイド、連合国サイドからすればね、その事実というものは曲げることはできないでしょうね。その評価についてはね。ですから学術上さだまっていなくてもそれは敗戦の結果として侵略だということはしっかりと受け止めなくてはいけないと思いますね。
(太字引用者)
そうなのだ。橋下は「勝者が敗者の行為を侵略と言ったのであれば、敗者は受け入れるしかない。」としか言っていないのであって、決して積極的に侵略であったと認めているわけではない。そうである以上橋下と石原の差なんてあってなきがごとしであるし、アメリカをさらに怒らせることになったであろう「僕は沖縄の海兵隊、普天間に行った時に司令官の方に、もっと風俗業活用して欲しいって言ったんですよ。」をみても、石原の*2
「軍と売春は付き物だ。(売春は)日本の場合にも貧しい人たちがお金をもうけるために、一番簡易な手段として昔からあった。歴史の原理だ。橋下氏は基本的に間違ったことは言っていない」
という妄言と通底するものがあるように思えるのは私だけか*3。