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kodebuyaの日記

再分配にYES!!そして橋下にNO!!の食レポブログです。

成功体験から逃れられない創業者について

これは呆れた 渡邊美樹 盛者必衰 堺屋太一

安倍晋三の経済政策*1の恩恵を
一番うけるはずであった企業


の決算状況が酷いらしい。
ワタミ、客離れ加速で危機深まる 「質」劣化深刻な居酒屋、事故と苦情多発の介護・宅食 | ビジネスジャーナル
から引用する。

ワタミが11月11日に発表した今期(15年3月期)中間連結決算(14年4-9月)の最終損益は41億円の赤字(前年同期は6億円の黒字)となった。営業損益も10億円の赤字(同25億円の黒字)で、中間期の営業赤字は1996年の上場以来初となる。
 
 同日記者会見した桑原豊社長は「会社設立以来、最も厳しい結果」と、危機感を滲ませたが、その原因は主要3事業の総崩れ。特に主力の「国内外食事業(居酒屋事業)」が惨憺たる状況だった。

安倍晋三の経済政策のおかげで給料は上がったのだろうが、急激な円安・消費税の増税がそれを消したということだろう。
企業側としてもなんの手も打っていないということではないのではあろうが、それが実質的な値上げだったり、人不足を補うためにますます従業員に負担を求める内容なことが見透かされているのだろうと思えてならない。
「自業自得」の一言に尽きるといえばそれまでだが、結局のところ会社のガバナンスが参議院議員でありかつ創業者の顔色をうかがわなければいけないことが事態をますます悲惨なものにしている様に見える。

上記記事より引き続き引用する。

ワタミの弁当は具材が一見多彩でメニューは日替わりだが、味が毎日同じで、配達時刻が毎日バラバラで狂い、誤配も多いという指摘が多い
ワタミの弁当はいつ来るかわからないとの苦情が多い。賞味期限が当日午後10時なのに、午後7時を過ぎてから配達に来たとの苦情もある」(同関係者)
 その原因は、配達員の慢性的な不足にあるようだ。弁当配達員「まごころスタッフ」は主婦が中心で、完全出来高制の業務委託契約。同社の募集広告では「月20日、1日20軒程度で月収7万円」となっているが、同社関係者は「募集説明会で保険、税金など配達車の維持費とガソリン代、万一事故を起こした時の補償金や示談金などが自己負担とわかると、大半の応募者が席を立つ」と打ち明ける。
 中間決算発表資料でも、配達員募集単価の上昇と正反対に、応募数が12年9月の90%台をピークに昨年10月以降は50%を割り続けている。この採用難から来る配達員不足が、配達サービス品質の悪さを引き起こしているようだ。
 加えて正社員業務も配達員が行っていた偽装請負疑惑や、昨年12月には埼玉県熊谷営業所管内で配達した弁当に芋虫が混入していた事件が発生。他の営業所でも、人毛やビニールなどの異物混入に対するクレームが頻発している。
ワタミの弁当が事業開始以来昨秋まで食数を伸ばしてきたのは、リピーターではなく新規客の増加によるもの。味が毎日同じで配達がいつになるかわからないのでは、食数が急激に落ち込むのは当然だ。『狩猟型営業』の限界を示している」(同関係者)
 中間決算発表資料には「まごころこばこで裾野拡大も食数増にもつながらず」「まごころスタッフ増員に向けた取り組み強化も施策の効果がなく、増員できず」など反省の文言が並んでいる。

創業者自身が、居酒屋を開業するために貯めた資金は某運送会社で稼いだものと記憶している。
いまでこそ運送業の給与はしれているが、彼が勤務していた頃の某運送会社は「手取りで50万円以上!!このお金をなんに使いますか*2」といった宣伝文句でドライバーを雇っていた。今にして思えばそんな美味しい話はなく、実際は「保険、税金など配達車の維持費とガソリン代、万一事故を起こした時の補償金や示談金などが自己負担」に近いものがあったのではなかったか。

実際問題としてこのビジネスモデルが成立するのは、破格の収入があるので多少の出費や万が一の補償も可能なので安心だということにあるのであって、いくら短時間労働前提の主婦がメインとはいえ「配送にかかる全ての責任はあなたが負いなさい。給料は月7万円ほどね」では給料の割りにはあまりにも万が一のリスクが高すぎて、まともな人なら見向きもしない素人さんには手が出せない的な仕事になってしまっているといわれてもやむを得ないだろう。

創業者にしてみれば、「そんなことは僕もしてきたことであたりまえ。仕事なんだから出来高と時間に応じた給料支給も当然」という自分の出世モデルに拘泥してしまい、また。現経営陣も創業者の意向に沿った給与体系を作ることに汲々としてしまい誰も不幸になりかねない制度を作ってしまったようにしか思えない。

創業者の顔色ばかり見る経営をすると上手くいくことも上手くいかなくなるの典型例だが、創業者は何が問題なのかわかっていないんではないかと思わせるところがますますアレ感を増している。
私が大嫌いな評論家堺屋太一は「成功体験から脱却せよ」と自分ではできないこと*3を人様にたれるが、その言葉は創業者に正に当てはまる言葉だ。

彼はまだ老害と言われるような年齢ではなかったはずだが、実際にはそうなっているんだろう。
もしもそうでないのであれば、彼の耳には最早過去の様々な創業者のように心地よい言葉しか届かなくなっているんだろう。
いずれにしても悲しい話だ。

*1:そうすること自体が宣伝になっている実態がある以上あえてマスコミの使う用語は使用しない。

*2:25年以上前の話なので正確かどうかは保証できない

*3:万博というハコもので成功した経験を夢再びと言わんばかりに大阪10大名物というハコもの企画をぶちまけその結果誰も望まない道頓堀プールを作るという話になった(笑)