kodebuyaの日記

労働問題が最近多くなった食レポブログです。

子供たちを洗脳しようとする橋下徹

過日読んだ本

日本が「神の国」だった時代―国民学校の教科書をよむ (岩波新書)

日本が「神の国」だった時代―国民学校の教科書をよむ (岩波新書)


教科書を通じて「少国民」が作られる様を描いている。
子供は(特に小さな子は)学校の先生からの影響を大なり小なり受ける。国民学校で教育を受けた森喜朗が「神の国」発言をしたのは偶然ではない。「日本は神の国」と毎日のように学校で言われれば刷り込まれてしまうのも当然だろう。

だから教育は政治的に中立である必要がある。

テレビ朝日|テレ朝news

橋下知事率いる「大阪維新の会」が提案する教育基本条例案をめぐって、府の教育委員は条例案の白紙撤回を求め、議会で可決されれば総辞職する方針を明らかにしました。

 教育基本条例案は、大阪維新の会が教員へ競争原理を導入し、教育に民意を反映するためとして府議会に提案しています。しかし、府の教育委員は、政治の教育への介入だとして強く反発。知事が求めた対案の提示を拒否し、条例案が白紙撤回されずに議会で可決されれば総辞職すると表明しました。
 橋下徹大阪府知事:「(Q.『可決されたら』総辞職と言っているが)しょうがないです。僕は本来の教育委員会の制度のあり方を議論したかったのに、議論すらしないというのであれば、それはもうしょうがない」

橋下は「対案を出そうとしない教育委員会側の問題だ」ともいっているようだが噴飯ものだ。
この人物がまともに議論できるような人間ではないのは陳情に来た女子高生を泣かせた一点を指摘すれば十分だろう。
そもそも自分が三顧の礼で迎えた教育委員会の委員が辞職すると言っている。これだって対案だろう。
教育委員会はこのような条例は一切認めないというわけだから。

このような条例が教育の中立性を脅かすものであることは明らかであるし、行政が教育に介入しようとすることは戦前の国民学校のそれと同じだ。
橋下は子供を洗脳しようとしているのかといわれても仕方がない。
教育委員会の対応を支持する。