安倍晋三戦後最悪の式辞を述べる。
今日は15年戦争終結後68回目の終戦記念日だが、安倍晋三首相はアメリカからの外圧(笑)に負け、念願の靖国参拝を諦めた。
ただ、首相の立場として政府主催の戦没者追悼式には出席したようで、そこでこのような式辞を述べたという。
朝日新聞デジタル:戦没者追悼式、安倍首相の式辞<全文> - 政治
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族、各界代表多数の御列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。
祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられた御霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられた御霊の御前に、政府を代表し、式辞を申し述べます。
いとしい我が子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、貴い命を捧げられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。
御霊を悼んで平安を祈り、感謝を捧げるに、言葉は無力なれば、いまは来し方を思い、しばし瞑目(めいもく)し、静かに頭を垂れたいと思います。
戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道を邁進(まいしん)してまいりました。
今日よりも明日、世界をより良い場に変えるため、戦後間もない頃から、各国・各地域に、支援の手を差し伸べてまいりました。
内にあっては、経済社会の変化、天変地異がもたらした危機を、幾たびか、互いに助け合い、乗り越えて、今日に至りました。
私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切り拓(ひら)いてまいります。世界の恒久平和に、能うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世を実現するよう、全力を尽くしてまいります。
終わりにいま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆様には、ご健勝をお祈りし、式辞といたします。
平成25年8月15日
この記事を読んで私が最初に思ったのは、ずいぶん感傷的なスピーチだなということと
「もしかして安倍晋三は戦没者=出征兵士と思っているんじゃないか」ということだった。
勘ぐりすぎだろう?
いや、次の記事もあるから余計にそう思う。
首相が玉串料「不参拝をおわび」 靖国、2閣僚は参拝 - 47NEWS(よんななニュース)
安倍晋三首相は終戦記念日の15日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝せず、実際に参拝した自民党の萩生田光一・総裁特別補佐を通じ、党総裁として私費で玉串料を奉納した。首相は萩生田氏に「本日、参拝できないことをおわびしてほしい」と伝えた。新藤義孝総務相と古屋圭司国家公安委員長兼拉致問題担当相は個別に靖国神社を参拝した。稲田朋美行政改革担当相も午後に参拝を検討している。首相は昼、東京都内の千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ、献花する。
東京裁判のA級戦犯が合祀されている靖国神社への閣僚参拝で、中韓両国が反発するのは必至だ。首相の玉串料奉納も問題視する可能性がある。
靖国をめぐる問題については
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が詳しいが、少なくともここで祀られている「御霊」は天皇制を守るために死んでいった兵士であって、東京大空襲や原爆の被害者はもちろん、
不快な暑さにますます不快感を加えた午後だった。