三宅洋平支持者に猛省を求める
先の参院選東京選挙区で落選した三宅洋平なる人物のことはよく知らないが、こんな人々が支持支援をしていたらしい。
togetter.com
勿論三宅が立候補するのも、それを応援するのも自由だがこの人物の人となりについて見過ごせない記事があったので残しておく。
masterlow.net*1
これを読む限りでは
三宅は
- 「ユダヤ陰謀論」にはまっている
- 現在のユダヤ人の大半が実はイスラエルに紐づく民族ではないということを説いた本の愛読者であり。その本は「その(=ユダヤ人)正体は中央アジアにいたカザール人がどういうわけかユダヤ教に改宗して、それが今の「ユダヤ人」となった」というものでありこれについては諸説あり、その説の大半が今では否定されているらしい説を信じている。
- 鬼塚英昭という「トンデモ」歴史家を信じている。
- 鬼塚はネットで言うところの「田布施システム」の創始者である。
以上を受けて
それよりなにより、こんな学術的に価値ゼロで低劣ともいえる血統陰謀論を唱える人というのはどうなんだろうか。残念ながら自分には否定的な感想しかない。
ブログ主はこういうが、全くそのとおりだと思う。
ちなみに、この批判は以前よりあったらしく三宅は随分以前にこのような記事を釈明とお詫びとしてアップしている。
ameblo.jp*2
同記事で三宅は
僕が「出自」を根拠に
安倍氏を批判する発言をとったこと、
また田布施の政治集団に触れる発言をしたことで、
むしろそれが部落問題などの朝鮮人差別につながる、
あるいは利用される情報を拡散したという、
かなり厳しい批判、お叱りを沢山いただきました。この事で僕が正直に申し上げるのは、
同和問題などの部落問題や、戦後の在日韓国・朝鮮の歴史に、
まだ全然疎いということであり、
在日の友人などに少し立ち入った事を聞かせてもらったり、
資料や本を読み進めていく事を続けて行くしかないな、と思います。
というのだが、この記事をアップしてから1年以上経っても歴史には疎いままだったようだ。
まぁ、トンデモに融和性が高いので
昭恵さんは、その場で総理と俺を繋いでくれた。「立場は各々ながら、国を思い世界を憂う国士として同じ気持ちだと思っています。選挙では多少口を荒らしましたが、失礼します。」と伝え「大丈夫です、それが選挙ですから」と。 pic.twitter.com/UGRFbDwkvX
— 三宅洋平 (@MIYAKE_YOHEI) 2016年7月17日
を読んでも「ふーん」としか思えなかったが。
相模原市で起きた福祉施設での大量殺人事件は、被疑者の「ナチスの思想が降りてきた」という発言にともない、過去の三宅の「障害をもつ子を産んだ人も、そのことを反省しつつも、その反省を生かしながら障害とともにその子を大切にしていこう」という発言が選挙中もそうだったが、選挙後も改めてクローズアップされている。
相模原市の事件を踏まえたこの発言についての批判は
ruhiginoue.exblog.jp
というものがあるが、三宅自身はこの事件に伴う批判をどう感じているかは同人のブログを読む限りはわからない。
7月16日付の同人の記事にはこの発言についての反省と謝罪として
ameblo.jp
という記事をあげており、そこには
そして、非常にデリケートでナイーブなその心の内を、
率直にお伝えいただいた皆さんのおかげで、
「障がい」という言葉そのものに宿る差別性について
深く考える機会を持つことができました。この言葉を用いるときに、
どれくらいの慮りが必要かも、
改めて深く考えさせられました。
と述べている。
どうもこの人物、怒られると「不勉強でした、以後注意します」というのがお詫びの言葉らしい。
謝るだけ良いじゃないか、反省するだけマシじゃないかと擁護することも可能かもしれないが、卑しくも国政に出ようという人物が基本的人権にも疎かであり、「ネットde真実」的な話にホイホイ乗っかるおっちょこちょいさは今後勉強しますという話ではないだろう。
ましてユダヤ陰謀論と優生学はナチスを生みだし暴走させた思想*3であり、これに親和性が高いというのはあまりに危険だと言わざるを得ない。
そしてこのような人物を支持・支援した上記の連中も「軽薄」の誹りを免れないだろう。
猛省を促したい。